和太鼓という楽器と、八丈太鼓という演奏スタイル、音楽というもの、それをめぐるぼくらのグルーブな日常について できるだけ面白おかしく分かりやすく書いています。 沢山の人に読んでもらうのを過剰に意識してますが、まったく高尚なものではなく、疎にして雑。目くじら立てずに読んで下さい。
 This is personal blog I write about wa-taiko, Japanese drum, style of Hachijo-taiko, music itself and our groovy lives. I write them with humor, amusing way and easy for understanding as much as possible. I am conscious in large in surplus, but it is not so lofty, might be miscellaneous. Please don't flay and do enjoy to read.

2011年8月20日土曜日

祭り(二)

ナニャトヤラ
僕の嫁さんの田舎は青森県三戸郡田子町というところです。隣は二戸市ですがここはもう岩手県なのでほとんど県境です。だいたい2年に一度ぐらいの割合でこの愛すべき町を訪れますが、今年は8月14日~17日の間を涼しくすごしました。 田子は「たっこ」と書きますが、きいたことがある人はわかると思いますが、にんにくで有名な場所です。あとあまり知られていませんが、田子牛という牛がいます。たぶん日本一おいしい牛肉だと思います。

商魂はユダヤの血から?
この地域には不思議な伝承があります。なんとあの旧約聖書に出てくるノアの方舟がたどりついたばしょだとか、イエスキリストが終焉の時を過ごした場所だとかいうのです。あまりにも突飛な話に聞こえますが、突飛ついでにもう一ついうと、このあたりには地元の人にさえ理解できない不思議な言葉が数多く残っているのだとか。それがなんとヘブライ語(ユダヤ人の言葉)に近いのだとか。のせいかどうか、実は僕はここに遊びに来るたびに外国に来たような言葉の壁を感じます。それも僕のすきなところです。
伝承は伝承で尊重しなくてはいけないので興味がわいた時には、調べようと思います。
地域で理解できない言葉の一つに「なにゃとやら」というものがあります。これは唄のタイトルですが、その歌詞に織り込まれている言葉も理解しがたいものだそうです。やっぱりヘブライ語? 
それはさておき、僕が魅了されているのは「なにゃとやら」の踊りです。太鼓に合わせておどります。歌もありますが、唄なしで太鼓のみで踊っている場合もあり、今回も見ることができました。 残念ながらビデオ撮影ができませんでしたので。YouTubeにあったものを拝借しました。

踊りは日本舞踊風ですが、とてもダイナミックでかっこいいと思いませんか? 
この踊り覚えたいです。

For your reference: http://www.thiaoouba.com/tomb.htm
ご参考: http://judea.naritacity.com/journal_japan_060315.asp

2011年8月7日日曜日

祭り(一)

みかけは小さくとも

僕の町内はコミュニティー活動が活発で1年を通じてイベントもよくやります。イベントは以前からやっているもの綿々と引き継いでいるだけではなく、最近になって新しく始めることもあったりで、今時珍しい近所づきあいをもっとやりましょー的な町内なのです。

特に大きなイベントは盆踊り大会です。8月の初旬に毎年毎年3日間ニギニギしく行います。もうひとつ町神輿。こちらは新しいイベントとして3年前から始まりました。 一応自治会には小さいながら立派なお神輿があるとです。それを担ぎましょーということで始まりました。


僕もはじめは担ぎ手として担ぎ方の練習から駆り出されていたんですが、太鼓ができるのなら、と太鼓で神輿の盛り上げ役です。神輿を担ぐのが三度の飯より好きという、祭り野郎たちが沢山がいますので、ささ、どうぞどうぞという形で僕は役得をお譲りします。

神輿は毎年盆踊りの千秋楽の日に出ます。また盆踊りの本当の千秋楽には明神太鼓も叩きます。

神輿のコースは毎年変えているようでして、最初の年は公園まで町なか一本道を往復するだけでしたが、野郎どもも年々調子に乗りエスカレートしていき今年はなんと山(横浜は起伏が激しい土地です)を登り町内で一番標高が高いところまで行って降りてくるという難所コースを設定していました。で、本当にその難所コースをわっしょいわっしょい神輿を担いで登っておられました。(感服)

太鼓を町内の肝いりで誰にも咎められることなく思いっきり外でたたけるのは実に気持ちがいいものです。神輿の前と後の盛り上げとして何か所かでやりました。

太鼓は息子と一緒に叩きました。僕が下打ちで、息子が上打ちです。何度かは息子にも下打ちをさせてみましたが案外まともに叩くので安心して僕も少しは上打ちができました。親子で太鼓をやっているということで周りの人も温かい目で見てくれます。太鼓が鳴っても神輿が来ても人がぞろぞろ見物に来る様子がない時は「でてこい、でてこい」とばかりに太鼓を叩きました。楽しいです。なにせ町の肝いりですから。

さて、夕方の盆踊りの部です。今年は明神太鼓のリーダーの鈴木さんが地元の祭りとかぶってしまい、子供たちもそれぞれの用事があり集まったのは、ジョンさん、ゆき(中3)、はやまさ(僕の息子小5)、そして僕の4人でした。
少し心配でしたが少人数ながらみな結束が固くなって案外とまとまってきれいにできました。



ゆうきち(火の潟):下打ち-僕、上打ちージョン、ゆき、はやまさ 
シャバタキ3曲:下打ちージョン、上打ちーゆき、僕
かしたて(黒砂):下打ちー僕、上打ちージョン、ゆき、はやまさ
回し打ち:下打ちージョン、僕 上打ちー全員
ゆうきち(たんご):下打ちー僕、上打ちージョン、ゆき、はやまさ

持ち時間は30分ですが、全員結構熱が入りあやうく時間を延長する感じでした。
流石に盆踊りの公園には人が集まります。最初はまばらだった見物客も太鼓の中盤には太鼓の音にに寄せられるように集まってきます。それでこそ我らが八丈太鼓です!

町の夏祭りが終わりました。
今年は僕の町の盆踊りの灯は突然の夕立とともに幕を閉じました。
これから、秋の風が感じられ・・・涼しげな虫の音が・・・・・いや、まだまだ暑い!

太鼓の練習(五)

こんなことがうれしかったりする

今日、僕は初めての体験をしたので記念に書いておきます。それが嬉しかったからです。

個人打ちをしている時に撥を落としました。落とした撥は右手に持っていた方でした。殆ど太鼓の面へのインパクトの直前かその直後だったと思います。撥はすとんと真下に落ちて足元に転がりましたが、一瞬どこに行ったか分かりませんでした。

4月7日@YMCA/写真 小竹さん(プロ)撮影
キタマダで僕の先輩方は太鼓の演奏中にたまに撥を落とします。出演の本番中に落とすこともあります。僕はこれまで一度も撥を落としたことはありません。
撥を落とすこと自体は、褒められるようなことではないですが、撥を落としたことがない僕は僕の太鼓の技能に足りないものがあると思っていました。

太鼓の演奏中、撥を握りしめている時間というのは実はインパクトの瞬間だけで、腕を振っている間はその必要はないはずです。腕を振っている瞬間瞬間の力の入れ具合の柔軟性によって太鼓の技能や音に差がでるようです。足かけ6年の練習経験の中で僕はその点ではまだ発展途上です。が、今日、先輩方と同じように撥を取り落す経験ができたことで、すこしは柔らかい体の動きなっているのかなと、ぼんやりと嬉しさをかみしめていました。

今日ゆきこさんが「本ばたき」を初めて演奏しました。初めてです! 途中歌も唄いましたが、それももちろん初めての拝聴です。初めてなのにこんなにできちゃうんだ!! 天才? いやー、もう脱帽(いまさら?)。ご自身はご謙遜して「門前の小僧」的なことを仰っていましたが、やっぱりすごいなー。

撥を落としたことを、ひそかに喜んでるぼくって、なに? みたいな・・。

2011年8月5日金曜日

交流(四)


第2回24時間チャレンジ太鼓

本日、よしおさんから「チャレンジ24時間太鼓」のお知らせが来ました。

早い! 
それに今年は10月22日と、開催も早い! 初回の去年は12月4日で少し寒かったですが10月だったら、それほどでもないでしょう。

このブログを見ている人はぜひぜひ10月22日に八丈島に行きましょう。そして23日まで太鼓をたたいたり、見たり、食べたり、飲んだり、温泉にはいったりしましょう!

2011年8月1日月曜日

巷の太鼓(一)

夕方になって、まだ蒸し暑さは残っているものの僕が歩いている川の土手にはちょっとかるい目の風が吹いていました。遠くにお日様が傾きかけているので西の空の方から何となくオレンジ色に染まっています。

ふと土手の下を見下ろすと太鼓を叩いている人がいます。白い濃口にさらしをまいて下ははんだこです。練習をしているのか真剣なんですがどことなくぎこちないです。
何人かのトッポイ感じのお兄さんがたも太鼓の横に置いているやぐらみたいな台の上に座って太鼓の練習を見守っていました。

僕は通りすがりでしたが祭りの準備の雰囲気もありのこのことやぐらの方に近づいて一緒に太鼓を眺めてましたが、太鼓をたたいているおじさんは何となく「勇吉」のリズムを織り込んでいるようです。自己流でしょうが、時々聞こえるのはまぎれもなく「勇吉」でした。

やぐらに座っている兄さんがたに、僕も叩いていいでしょうかと聞くと「ああいいのじゃない」というので、太鼓に近寄りました。練習をしているおじさんの下打ちをしてあげるつもりで、おじさんにあいさつしました。撥はありますかと聞くと2対ほど太鼓に結わいつけている紐に挟まっていました。

そのうち年季が入っていそうな方を取り上げましたが、その撥はビックリするほど軽くおまけに先端がボロボロでした。どれくらい軽いかというとまるで丸めた紙を持っているかのようでした。それでもう一対の方の撥を取り上げると、なんとそれは竹でした。しかも先端が細くて長くて、しなっていました。

こんな撥があるのかとおもいつつ仕方なくそれで叩くと、ガサガサいうだけで全く下打ちが叩けません。

「これ短く切っちゃっていいですか?」と尋ねたらおじさんも黙っているので、勝手にそこにあったのこぎりで短く切ってしまいました。少しは叩きやすくなりましたが、撥自体が軽くて突っ込みのある下打ちができません。

ま、でも仕方なく叩いてあげました。

気が付いたらすっかり夕方で、周りは宵宮のきれいな明かりで照らされています。太鼓を練習していたおじさんもいつのまにか人々が踊り、屋台がならんでる広場に行ったみたいです。ふと手元を見ると竹の撥は先っちょがばらばらになって筆のようになってました。

・・・ある夜そんな夢を見ました。