和太鼓という楽器と、八丈太鼓という演奏スタイル、音楽というもの、それをめぐるぼくらのグルーブな日常について できるだけ面白おかしく分かりやすく書いています。 沢山の人に読んでもらうのを過剰に意識してますが、まったく高尚なものではなく、疎にして雑。目くじら立てずに読んで下さい。
 This is personal blog I write about wa-taiko, Japanese drum, style of Hachijo-taiko, music itself and our groovy lives. I write them with humor, amusing way and easy for understanding as much as possible. I am conscious in large in surplus, but it is not so lofty, might be miscellaneous. Please don't flay and do enjoy to read.

2012年4月25日水曜日

自由ってむずかしい①


型にはまらない自由奔放な和太鼓といえば、八丈太鼓です。八丈太鼓には「決まった曲」というのは本来ないそうです。最初から最後まで即興の個人打ちが、八丈太鼓と言われます。太鼓を習い始めた子供でも子供でも暫くすると思い思いの即興太鼓が打てるようになります。僕らは当たり前のようにそれをやっているのですが、よく考えたら即興で太鼓が打てるってすごいことだなと思います。まっ、それが上手だったらですが・・。

小さい子供でも自分の曲ができる
僕が所属しているふたつの太鼓のチームでも個人打ち(つまり自由な即興太鼓)は毎回の練習のときに披露します。その日その日の練習の成果を思い存分に叩いてお互いに評価しあうのです。八丈太鼓キタマダでは毎回の練習で3回は、個人打ちを皆の前で叩きますが、一度として同じ曲はありません。ほんのたまぁーに「いまのはよかったねー」なんて言われてもそれと同じのが二度とできないのがつらいです。

個人打ちをするときは僕はなるだけ流れに任せて頭に浮かぶフレーズをたたきます。その時のノリやスピード、腕の動きに合わせて次のフレーズをつないでいくような感じです。下打ちにノリまた自分の打つ太鼓に集中して楽しくノッていればいるほどスムーズなつなぎができるような気がします。

だけど上手に叩いてやろうとか、このフレーズの次にこのフレーズなどと余計なことを考えていると僕みたいな未熟者はグダグダになっていきます。先日は個人打ちが長いのですこし短めにするように遠藤先生に言われただけで、全体を短くまとめることに気が行ってしまい、グダグダになりました。グタグダはグダグダを呼びますが、ノリはノリを呼びます。これが個人打ちの即興の面白いところです。(つづく)