和太鼓という楽器と、八丈太鼓という演奏スタイル、音楽というもの、それをめぐるぼくらのグルーブな日常について できるだけ面白おかしく分かりやすく書いています。 沢山の人に読んでもらうのを過剰に意識してますが、まったく高尚なものではなく、疎にして雑。目くじら立てずに読んで下さい。
 This is personal blog I write about wa-taiko, Japanese drum, style of Hachijo-taiko, music itself and our groovy lives. I write them with humor, amusing way and easy for understanding as much as possible. I am conscious in large in surplus, but it is not so lofty, might be miscellaneous. Please don't flay and do enjoy to read.

2014年7月5日土曜日

太鼓と撥のアプローチ

 太鼓と言えば、フンドシ! というイメージが根強い、といったお話しを書いた覚えがあります。そして、そういえば、太鼓と言えば正面で打つという、強烈なイメージも大衆のおのおの方にはあるようです。

 祭りやイベント毎といった出演の際に、飛び入りの人に撥を与えて太鼓に導く時や、初心者が太鼓に鼻息も荒く立ち向かうのを見ると、必ずと言っていいほど太鼓を正面に見据えて、ハッスルされようとします。 
正面打ちの太鼓
地面に太鼓据えるスタイル




 もちろん、これらのたたき方は決して間違いではないです。それどころか、多くの和太鼓の流儀はこのように打つのです。盆踊りなんかそうですね。あるいは太鼓を地面に置いて打つ流儀もありますが、こちらも場合も同様に正面で叩きます。

 さて、僕がしている八丈太鼓のスタイルは、横打ちです。練習していてつくづく思うのですがこの流儀はとても可動範囲が広く、時には踊りや武道のように体をダイナミック動かします。撥と太鼓のアプローチ(距離)を長くも短くもでき、音楽としての太鼓の難しさを感じます。撥につながる、手、腕、肩、胴、腰、足、の全てが太鼓の音を響かせるための道具となります。 
 体を正面から横に入れ替えるだけで、太鼓へのアプローチのバリエーションがこんなにも増えさらに太鼓にのめり込ませるんだな、とぼんやりと考えながら上手な人の太鼓を眺めたりしています。

 もっとも八丈太鼓も古くは正面打ちだったようです。女性が着物を着て腰をくねらせながらあでやかに打つスタイルです。いまでもこの打ち方で八丈太鼓の伝統を守られている方々がいらっしゃいます。なんどか拝見しましたがとても美しいです。いつかこのブログでも紹介したいです。