「音を楽しむのんが音楽やで。けっして音が苦にならんようにね。」
中学校一年生の時のあこがれ美しい音楽の先生はおっしゃいました。
明るく楽しく甘酢っぱい音楽の授業でした。
3年後僕は、すっかり音の苦学生になっていまっていました。
中学2年に転校した先の中学校の恐ろしい音楽の先生に出会ったからでした。豆タンクが眼鏡をかけたようなヒステリックな先生でした。
豆タンク先生は、生徒が忘れ物したり、音楽の本を丸めてふざたり、小テストの点数がよくなかったりした時、罰としては、当人を冷たい床に正座させました。授業の間中です。
これは最悪でした。ひざの強烈な痛さと痺れとで、とてもとても「音を楽しむ」どころではなく、音楽理論はわからなくなり、楽譜もろくに読めずで、すっかり音楽の授業がいやになました。
卒業するまでに僕は何度も正座の刑に処せられましたが、2年間パーフェクトに音楽は通知表で2でした。
豆タンク先生は、文字通り僕の反面教師です。
もちろん正座をさせられたのは僕の落ち度からですが、少なくとも音楽の勉強についていけなくなり、少なからずネガティブなトラウマを持ってしまったことは事実でした。それ故に入った高校は、迷うことなく音楽は捨てました。(「芸術」は選択式でしたから。)
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