型にはまらない自由奔放な和太鼓といえば、八丈太鼓です。八丈太鼓には「決まった曲」というのは本来ないそうです。最初から最後まで即興の個人打ちが、八丈太鼓と言われます。太鼓を習い始めた子供でも子供でも暫くすると思い思いの即興太鼓が打てるようになります。僕らは当たり前のようにそれをやっているのですが、よく考えたら即興で太鼓が打てるってすごいことだなと思います。まっ、それが上手だったらですが・・。
小さい子供でも自分の曲ができる |
個人打ちをするときは僕はなるだけ流れに任せて頭に浮かぶフレーズをたたきます。その時のノリやスピード、腕の動きに合わせて次のフレーズをつないでいくような感じです。下打ちにノリまた自分の打つ太鼓に集中して楽しくノッていればいるほどスムーズなつなぎができるような気がします。
だけど上手に叩いてやろうとか、このフレーズの次にこのフレーズなどと余計なことを考えていると僕みたいな未熟者はグダグダになっていきます。先日は個人打ちが長いのですこし短めにするように遠藤先生に言われただけで、全体を短くまとめることに気が行ってしまい、グダグダになりました。グタグダはグダグダを呼びますが、ノリはノリを呼びます。これが個人打ちの即興の面白いところです。(つづく)