和太鼓という楽器と、八丈太鼓という演奏スタイル、音楽というもの、それをめぐるぼくらのグルーブな日常について できるだけ面白おかしく分かりやすく書いています。 沢山の人に読んでもらうのを過剰に意識してますが、まったく高尚なものではなく、疎にして雑。目くじら立てずに読んで下さい。
 This is personal blog I write about wa-taiko, Japanese drum, style of Hachijo-taiko, music itself and our groovy lives. I write them with humor, amusing way and easy for understanding as much as possible. I am conscious in large in surplus, but it is not so lofty, might be miscellaneous. Please don't flay and do enjoy to read.

2011年2月23日水曜日

交流(三)

酔いの打ち

木村さんと善男さん
お酒の余興を太鼓で盛り上がる、という経験は僕にはこれまでありませんでした。ところが善男さんは「えっほんと?太鼓いこ~る酒、酒いこ~りゅ太鼓だよぃ。」とほろ酔い加減で言いました。八丈島では宴席での太鼓は日常と聞いてましたが、「いこ~る」と言い切るほどにゃの??と 息をのみました。酔って太鼓を打てる気がしなかった僕には盃片手で撥をふるうことができる善男さんが八丈太鼓界の頂きにいるかのようにも思え、畏れいったからです。

宴席で太鼓がたたける石川屋
ところが実際やってみると、酒を飲むとタガが外れるようにわらわらと体が動きしなだれかかるように下うちにノれる(よーな気になる)のを感じました。特にハナタレという爆弾みたいに強い焼酎をいただいたあとはふわふわになりうまく打てているようなそんな気分で、ああいいないいなと太鼓をたたいてました。さっきビビった僕はどこに行ったやら、今や太鼓界の頂きで後塵を蹴散らしている気分になりました。酒?。

その夜は今年2011年1月29日。場所は西武池袋線保谷駅から歩いて5分の「石川屋」というお店です。どんな店かというと、座敷の広間に和太鼓があります。石川屋という店自体は町なかだというのに夜遅くまで太鼓をたたいてよか店なんです。で、そこにその夜八丈太鼓大好きが40人ぐらい集まって酒盛。なんの酒盛りかというと昨年2010年12月4日に大成功した24時間チャレンジ太鼓の打ち上げだったんです。もちろん太鼓好きたちは大半が24時間チャレンジ太鼓に参加した人でたちでした。八丈島からは善男さんや明さんはじめイベントの中心メンバーの方々が8人ぐらいいらしてました。


太鼓争奪 =>
キタマダからは24時間チャレンジ太鼓に参加した4人と前田さんとその日にキタマダに見学に来たばかりの岡山さんも一緒に行きました。岡山さんはサーファーです。流石ノリがいい。縁があるんですね~。前田さんは24時間チャレンジには行きたかった~派ですが、行けず次回に期しているさうです。

=> 太鼓奪取
実は24時間チャレンジ太鼓の時はみんなで太鼓は叩いたものほんの一部の人としかお話したり食事したりましてやお酒を飲むチャンスはなかったんです。だけどのこの夜は本当にいろんな人に声をかけてもらい、僕もいろんな人の席を回って一緒にお酒を飲んでお話ししました。どの人も24時間太鼓の時に顔は見知ってましたからお互いに初めて話す感じじゃなく旧知のようでした。

不思議な感じでした。2010年12月4日と5日は太鼓だけでたくさん縁ができ、この夜はお酒と声とまたまた太鼓でとても仲良くなりました。いろんな会のいろんな人とお話しするうちに、どこかでお互いが共通の知り合いがいたり、共通の師匠がいたりでなんとなくつながっています。八丈島つながり、太鼓つながり、お酒つながり、酔っ払いつながり、24時間つながり、ほにゃららつながり、ペケペケつながり、にょろにょろつながり、ま、そんな感じです。

また何かの機会で会ったりたまには、一緒に太鼓したりそんなことができたらいいなと思います。

お酒を飲みにゃがら何度か太鼓をたたたたたたきました。前田さんなどは僕の太鼓を、「なんかめちゃめちゃ柔らかくなってるー」と言いました。そうかにゃ。お酒をのんで撥を振り回すと頭に血が上ってきていつもより早くフラフラになりました。アッキタマダマダマダ!ではなく、ヨッフラフラララララな太鼓でした。

いやーっ、「酒いこーりゅ太鼓」は楽しかったです。次回の24時間太鼓は本当に楽しみになりました。仲の良くなった人が前よりも大勢できたからです! これじゃほんとうに寝てられませんよね! ちなみに今年の24時間太鼓は船の上でやるという噂もあります。酒に酔う前に波に酔いそうです。まっそれもいいかも~。あヨイヨイ♪

2011年2月10日木曜日

個人打ち(一)

YouTubeデビュー
2010年12月25日は八丈太鼓キタマダの納会でかつ忘年会でした。遠藤先生が一人2本ずつビデオを撮影してくれたうちの1本です。僕にとってはYouTubeデヴューなんです実は。2本のうち先生がノリがいいと言ってくれた方をアップしてもらいました。ありがとうございます。

下打ち・・・木村さん
撮影・・・遠藤先生
オーディエンスとあいの手・・・八丈太鼓キタマダ土曜日練習組(ジョンさんクリスマス休暇) 
太鼓・・・川田太鼓謹製 ハイテク
撥・・・ホオ
日時・・・2010.12.25.16:55~16:59
反省点・・・振りが小さい、ふちの音がむやみにでかい、腰がふれてない、体がノれてない、自分で早くしておきながら、スピードについていけず2か所ぐらいはずしている、〆めがばらけた。
スペシャルサンクス・・・YouTube見てくれた人ありがとう。特に最後まで見て頂いた人ありがとうございます。

太鼓の練習(四)

個人打ち(そのに)
僕は体が堅くて、太鼓の打ち方もなめらかじゃないです。せめて頭はスマートにと日頃心掛けていますが、あまり太鼓が上達しないと頭もやばいんじゃないかと思われかねません。

僕は頭で考えているからまだまだなんでしょう。"Don't think. Feel!"(考えるな、感じろ)とBruce Lee(李小龍)先生も映画の中でおっしゃてるではございませんか。

不甲斐ない個人打ちにも、やさしいジョンさんはサムズアップしてくれます
太鼓は頭で打つものではなく、撥で、あっいやなんというか、体がノリに合わせて自然に動くものだと思うので、やっぱり肝心なのは体に覚えさせるための練習なんやろうなと思います。走る時に「右足そして左足また右足・・」なんて、考えなくても緩急自在に走れるのと同じように、太鼓も体が流れるように緩急自在に奏でられるはずなんです。それができると吾が純真な心も太鼓に伝えやすいのだす。

さて、本人の八丈太鼓の上達具合が見えるのが個人打ちです。八丈太鼓キタマダでは一回の練習ごとに二回の個人打ちをして先生を含め全員に本日時点での自分の頂点の演武(?)を披露します。ただ自分の中での頂点とは認めたくないことが多いですが、やっぱりそれが実力なんですよね。

個人打ちには遠藤先生のワンポイントレッスンがも・ち・ろ・んあります。ま、僕のばやいワンポイントではなくワンサウザントポインツですが。なにせ太鼓練習歴5年ですから。

これまで頂いたポイントは頭ではなく体が覚えていると思ってはいても、5年前に言われたポイントが、最近もまたと言われることもあります。要は言われたとおりに体を動かして体に慣わせばいいのですが、いっこやるともういっこ忘れていることもあり僕は何かしら抜けています。

Don't think. Feel. Concentrate all with all the verve for riding on rythm. 
Body would obey what you feel. Don't have to control your body. SOund and rythm control it and all you should do is to open your mind.

ポイントについて撥に暗号を書いたり、腕輪をしたりしましたが、いまいち効果がなく、体に彫っておけばいいかもしれません。とーやまの金さんじゃないですがはだけた両肩に桜吹雪紋々がある、と思ったらコシヲマワスと書かれている・・みたいな。ある意味、体が覚えています。

さて昨今の僕の個人打ちがどうか? 駄文ばかりでさっぱり筆がすすみませんが、また次の機会に書きます。

2011年2月6日日曜日

交流(二)

寄せ書きは次回への架け橋に
1000人太鼓


24時間太鼓は2010年12月4日10:00から翌5日の10:00。その間本当に1秒も休むことなく太鼓演奏が流れました。八丈太鼓は下打ちの人が曲のベースです。そのため実力者のみが下打ちをします。それもゆうきち、しゃばたき、とんこ(かしだて)、ほんばたきを自由自在にとりかえながら打ちます。24時間実に大変だったのは下打ちを担当した数名の方々だったのではないでしょうか。つまり数名の下打ちの人が24時間1000人の太鼓を交代で担当したのです! m(_ 深謝 _)m

1000人分の太鼓はまったく壮観です。信じられないぐらい早打ち、信じられないぐらい激情型、太鼓正面でたたく人、朗々と唄う人、げらげら笑いながらの人、ベロベロに酔って叩く人、叩くより踊るのがメインの人、お経のような太鼓、ラテンのような太鼓、必ず拍手を誘う太鼓・・。上も下もない、名人も下手もない、ルールも縛りもない自由な太鼓が続きました。僕は、八丈に行けばと言ったかみさんの言葉が正しかったことを悟ったのでした。僕の中で何かが変わりました。

たいこぉ~たたいて~ひとさまよせてぇな~~。特別な人が叩くものじゃなくて皆で演って楽しむ太鼓。そうありたいと思うひとが集まる太鼓。それがいいなと思いました。

なのに、僕は夜中1:00から6:00まではっきりいってきっぱりとぐっすり眠りました。それも宿で! うえっ! そんなていたらくで24時間太鼓に参加したといえるのでしょうか?! 
ま。次回の24時間ではそうならないと思います。それには理由があります。それはまた後日書きます。

zzz・・僕が眠っている間に太鼓が破れるというハプニングがあったそうです・zzz・・zzz。

本当に楽しかったことの一つは「石投げ踊り」でした。これは楽しい! 僕も? 踊りましたよ。ちょっとだけ録画したので載せます。不特定多数の人が映ってますが、逆光で顔がよく見えないので、ま、いいでしょう。太鼓をたたいているのは、栄進さんと、善男さんです。「パラパラ」が全国区になって「石投げ踊り」がそうならないのはおかしい!


24時間太鼓はみんなで盛り上がりました。みんなでゴールしました。八丈島の内と外、所属する太鼓の会の内と外が「八丈太鼓」でひとつになりました。太鼓だけで人がまとまれるなんて素敵です。言葉はいらない、撥と太鼓があればいいです。(つづく)
映像: http://www.tokyo-islands.com/v3/contents/special/vtr/24h.html

2011年2月4日金曜日

交流(一)

八丈へ

僕のかみさんは高校、大学とギター部でその後エレキベースに転向し今でもオリジナルロックだけをするバンドのメンバーです。ヤマハ日吉教室の全校発表会のベストベーシストに選ばれるだけに僕の太鼓への視線は超ドライです。僕が太鼓を打っているビデオを見るよりは洗い物の方が気になるみたいです。気まぐれにビデオを見たかと思ったらうんともすんとも言わず、何事も見なかったかのように新聞のテレビ欄を眺めたりしています。

一度八丈に行ってみるべきじゃないの、などとときどきかみさんは言うものの、行っても僕の中で太鼓のなにかが変るようにも思えずにいましたが、懐かしい海に行ってみたい気分はいつもありました。

周りの人もノリノリになってくれました
2010年の夏、八丈太鼓キタマダの木村さんたちにお盆に合わせて八丈島に行こうと誘われましたが、もったいないことに僕は行きませんでした。あとから面白おかしいお土産話をおききましたが、行っている間中太鼓三昧だったそうです。あちこちの盆踊り荒らしをして回ったと聞き、天晴(あっぱれ)と思いました。

2010年には八丈島で24時間太鼓が開催されることになりました。旗振り役は、木村さんがその太鼓を敬愛してやまない「よされ会」の奥山善男さんです。善男さんは2010の2月ぐらいに一度八丈太鼓キタマダの練習を訪れ、みなで一緒にお酒を飲みました。

24時間太鼓の企画はこの時に聞きましたが、それがとうとう実現されることになり、そのニュースを聞いた時なぜか僕は「千両」を思い浮かべました。「千両」は僕があの冷夏の年に、暑い八丈島でだいたいぼほ毎日かき氷を食べに行った乙千代浜の上にあるそば屋です。

ともかく24時間チャレンジ太鼓に手をあげました。決めればそれに合わせて生活と仕事を調整していけば良いのです。太鼓以外にも海、刺身、海、かき氷、黄八丈、くさや、温泉、海、かき氷、釣り、ドライブ、海、かき氷・・と、計画をしたかったですが24時間太鼓の開催は初冬12月4日です。計画のほとんどは僕の中から掻き消えました。

チャレンジしたキタマダのメンバーです
12月4日、朝5時起きで羽田空港に向かい、ゆきこさん、木村さん、深田さんと合流、木村さんのご紹介で、「楽鼓」や「おりんぱす太鼓連 響」の方ともお会いしました。そして飛行機は一路八丈島へ。とても美しい空と島々をみて、それだけで僕は八丈にいくことを喜んでいました。

で、24時間太鼓は賑やかに始まりさらに賑やかにゴールしました! その様子を僕が詳しく語るのは野暮といものです。こちらのブログに十分詳しく書いています。 http://shoden.ddo.jp/~8jotaiko/

太鼓はゆうきち、しゃばたき、かしだて、ほんばたき、それと聞いたこがないリズムもありました。それが24時間休みなく続きました。24時間連続して太鼓を叩きづづけるイベントに参加したことはともかく、実は、のべ1000人もの太鼓の演奏を見たことが、何よりも僕には 得難い体験だったのでした。(つづく)

2011年2月1日火曜日

太鼓の練習(三)

 個人打ち(そのいち)
太鼓の練習については全くもって書くことには事欠かないはずです。なんてったって「太鼓歴5年」の僕は「太鼓練習歴5年」だからです。
見ている人:左側はゆきこさん、右側は遠藤先生
練習日は大体一週間に土曜日1回。鶴見明神太鼓のシーズン中は地元でも練習するので週2回。でも時々休んだりするので年間通して50日位の日数です。で、練習歴5年だから掛け算して合計250日。するってぇとのべ1年にも満たないです。1日あたりの練習時間が4時間とすると全部で1000時間。日数にすると40日ちょっと。太鼓練習時間歴は1か月と10日ぐらいです。まだまだ修行が足りんということです。

遠藤先生の厳しい目が・・
八丈太鼓キタマダでは1回の練習について2回個人打ちをします。八丈太鼓は本来ひとつの太鼓両面での下打ちと上打ちのセッションなので、個人打ちでやっぱその日その日の個人の実力を披露せねばなりません。ほんばたき、しゃばたき、かしだて、どれを選んでもいいのですが、僕は僭越ながら勇吉さんにおつきあい頂き、僭越ながら先輩の誰かに下打ちをお願いします。

実は個人打ちで僕は満足したことがいちどもないです。いわんや、キタマダの他の誰も僕の太鼓に満足したことないはずです。僕が満足したら満足したで、それはそれで、あれです。。。
まっ、つまり練習を続けてナンボです。

遠藤先生はときどきビデオで各人の個人打ちを撮影してくれます。僕が八丈太鼓キタマダに通いだしてだいぶ経ったある日、唐突に、僕が太鼓を始めたばかりのころの「秘蔵ビデオ」をくださいました。見ました。うわっ! です。うえっ! です・・・・やっぱり練習歴の積み重ね大事です。